2007.7.28 大井川上流
入渓ポイント 今回も言えません
静岡に来てはや2年、今回初めて安倍川以外の川で釣りをすることとなった。
もちろん私ひとりでは行けない。連れてってくれたのは前回同様「HECHIGARASU」のメンバーだ。
行ったのは「大井川」です。しかも今回は渓泊まりということでこちらも初めての経験、
ワクワクしない訳にはいかない。
釣具以外にも宿泊用のマットやら寝袋やらキャンプの準備も必要で釣り以外もかなり楽しみだ。
最近はどこかに行っても車の中で寝てしまうのでテントで寝てはんごうでご飯を炊いて、なんてキャンプはガキの頃以来だ。ガキの頃に学校で行ったキャンプ実習なんかには気になる女子(じょし)がいてそいつとチョメチョメ・・・なんてことで頭がいっぱいで、、それはそれで楽しかったがああ、懐かしい。

今回、船頭役のかっちゃんからは行く場所に関して大井川の上流ということしか聞かされておらず
というか私もどこに行くか聞いてもわからないし。
「イワナの楽園」ということだけは教えてもらっていた。
今まで渓流釣りをしてきて「○○の楽園」という場所に出会ったことがあるとしたら「アブラハヤの楽園」くらいだ。もちろん「アマゴの楽園」には出会ったことはない。
なので正直、イワナの楽園ってほんとかな???って思っていた。
が、結論からいうとイワナの楽園は存在していた!
かっちゃん、疑ってゴメンナサイ!!!

ということで7月27日(金)仕事を定時の17:30にあがり、待ち合わせ集合時間の21:00に向け準備をすべく
急いで家に帰った。
前日までに、かっちゃんからもらった持ち物リストをもとに、持っていく物だけを集めておいた。
うちの中で一番大きなリュックは防災用の非常持ち出し袋になっているので簡単には入れ替えは出来ない。
いつ東海地震がくるかわからないし。中越地震とか起きて、最近この日本国は地震づいているし。。。

そんな理由で詰めてなかった荷物をリュックに詰め始めた。
が、全然入りきらない。。。キャンプ道具+釣具は意外とかさがあった。
結局、時間もなく解決策もなく、どうしょうもないので荷物をリュック2つ分け集合場所にむかった。
まあ、なんとかなるだろう!

集合場所に着くとみんなは既に集まっていて出発準備はほぼ出来ていた。
毎度毎度おんぶにだっこですみません。。。
荷物が2つになっちゃったと言うと、かっちゃんが私の荷物のいらないものを置いていくことにしてくれたがそれでも相変わらず荷物は2つのままだ。荷物というかリュックが2つだ。
ん〜、なんとかなるのかな??
ということで出発!

まずは近くにあるスーパーで食材を買い込む。
なにはともあれ、酒だけは忘れてはならない。今回はイワナの骨酒を飲むのだ!
この前、寿し鉄 大塩 で飲んだ骨酒が美味く忘れられなくなってしまった。実は私は生臭いのが苦手だ。
以前、フグのひれ酒を飲んだことがあったのだがその時は、ただ生臭いだけでまずかったので、それ以来○○酒、という類のものは敬遠してきたのだがイワナの骨酒に関してはこれはちょっとはまった!
2リットルのパック酒を買い自らの荷物でパンパンのリュックに詰め込んだ。
さあ、改めて出発!

今回は、大井川上流ということで道のりもいつもの倍以上だ。
ひたすら井川方面に車で向かう。やっぱり遠い。2時間以上走ってやっと井川だ。
ちょっと休憩し更に山奥へ。
何分くらい走ったかわからないがズンズン山奥に入りやっと車止めに到着。
今、「車止め」なんて気軽に書いてしまったが私なんて車止めに車を止めて釣りに行ったのなんて前回の釣行が初めてだ。いつもは、車止めまで釣りをする。という安全圏でしか釣りをしない人間なので。
でも着いてみてびっくりだ。
釣り客と登山客の両方がいるのではあるが車がいっぱい止まっている。
みんな好きなんだね。こんな人達が「山と渓谷社」を支えているのかな??
この車止めに集まっている人達は山と渓谷バカに決まっている。間違いない!
そんなことを思っていると、先客がどこに入るのか?と聞いてきた。
私は目的地はどこか知らないので交渉はかっちゃんに任せて話を聞いていた。
話を聞いていたらその先客は「その場所まで1泊2日で?それは強行軍ですね。」なんてことを言っている。
そうなんだ。。。頑張ってついていかなければ!
自分でも自分がどれくらい頑張れるかわからない。明日はかっちゃんが熊軍曹、いや、鬼軍曹にならない
ことを祈っている。

その日はもう夜なので、テントを張れる場所まで行き、各自ビールを1本づつ空けて寝た。
そんなにいっぱい寝られる時間もなかったし、寝るときはそんなに寒くなかったので
面倒なので寝袋は無しで寝た。
ところが明け方は超ー寒いっ!!
寒いよー、でも周りも明るくなってきたしみんなそろそろ起きるかな?
寝袋を広げるのは面倒だし、広げたて一緒に寝ているノリさんを起こしても悪いし。。。
考えてみたらここは山だ、寒くて当たり前だ。ここは標高1000mはあるらしいので、下界とは
10度は気温が違うのだ!いや〜普段こんなとここないから防寒に関して全然忘れていた。
これから更に山に登るのに、、、山を甘くみていたようだ。

そんなことを考えているうちにみんなも目が覚めたようだ。
やっと起きられるー。と思ってるうちに隣で寝ていたノリさんも起き出した。
起き出したと思ったらおもむろに荷物を開けてガサゴソガサゴソ。
何をしてるのか?と思っていたらパンを出してきていきなり食べ出した!
さすがだ!空手で胃袋まで鍛えているのか?
私はダメだ。朝はいつも無理矢理食べている。でもこの日はとにかく歩くと言われているので
頑張っておにぎり2個をなんとか押し込む。
テントを畳んで、そしてまた出発!

↑ まだまだ歩きはじめ ↑
リュックをしょってテクテク?ザクザク川沿いの廃林道を歩いていく。
そうそう、リュックのことだが結局リュックは2つのまんまだ。
大きなリュックの上に小さな釣り用のリュックをくっつけてダブルリュックにした。
その上に寝袋とマットだ。おー、何とかなるもんだ。
途中、ガレの場所や林道が崩れているので河原に下りたり山側に上がったりしながら進んでいく。荷物が重いので軽快な気分にはなれないが綺麗な山の空気を吸いながら
歩くことはいいことだ。同じ荷物を持って街の中を歩くよりは全然疲れない。
でもやっぱり辛いので途中、休み休み歩く。

前日、買い物をしたときに水はどうするのか?との問いにみんなはさりげなく私に「川の水を・・・」
なんて言った。私は正直抵抗があった。
歩いている途中、かっちゃんが「ここ、水場だけどどうする?汲んでいく?」って聞いたがそこはただの大井川に流れ込む沢だ。
私はちょっと躊躇し、次の水場にしようと提案。みんなは私に気をつかってOKしてくれた。
みんないい人達だとほっとする。出来れば次の水場が岩清水のような場所であることを祈る。
でも、歩いている途中ふと思った。ここは入り口とはいえ南アルプス。南アルプス・南アルプス・南アルプス・・・
ということはここの水は「南アルプスの天然水」だ!
だいぶ気が楽になり、次の水場では水をチョビチョビ → ゴクゴク 飲んだ。
さずに水道水よりは全然うまい!あとは下痢をしないことを祈るだけ。

↑ こんなの当たり前 ↑

↑ 天然水をとうとう飲んでしまった ↑


↑ 河原じゃないよ崩れだよ! ↑

↑ 獣が出ても文句は言えない ↑
更に歩き、途中で熊の糞や獣臭に不安を感じながらも昼食のポイントに着いた。
この頃には私のダブルリュック作戦が失敗であったことを身をもって感じていた。
リュックを縦にくっつければ良かったのだがそれはちょっと無理だったのでリュックを横にくっつけてリュックの上にリュックをしょうみたいな感じで背負っていた。
なので重さがてこの原理で増大し、私の肩を痛めつけていた。しかもこんなことになるなんて考えてもいなかったのでリュックに入れるものの順序、入れる場所なんて無視だ。
ただ全部入ればいい、という感じで入れてしまったのでバランスが悪く余計に重い。。。
でもそんな時はかっちゃんの荷物を見れば何とかなる。
かっちゃんは私の2倍くらいある大きさのリュックを背負っている。しかもみんなのテントなんかを持ってくれている。かっちゃん、ありがとう!オレもがんばるよ!
そしてみんなでお昼を食べて再出発!
お昼を食べたらだいぶ回復した。
また歩き、やっと目的の川に到着した。
ただ、テン場まではまだ歩かなければいけない。でもゴールはもうすぐだ。
リュックの肩ひもをずらしたり、だましだまし痛みと闘いながら上流へと歩いていく。
まだかな、まだかな、と思って歩いていたら、かっちゃんが「ここにしよう!」とテン場を決定!
到着だー!
長い道のりだった。イヤになるので帰りのことは考えないでおく。
休憩もそこそこにまずはテントの設営、そして薪拾い。さっさと準備をし早く釣りに出かけたい。
何しに来たのかというと、釣りにきたのだ!キャンプをしにきたのではない!
でもここは釣りをしにきたことを忘れてしまいそうになるくらい遠い場所だった。
テント等の準備を済ませ、さあ釣りだー!

↑ やっとテン場だー ↑

↑ ミミズでも大丈夫! ↑

↑ 釣れたポイント ↑
この釣行に来る前、かっちゃんからは、今後行く川は川虫しか釣れないよ。と言われていた。
「・・・・・」
それは困る、私は川虫が大の苦手なのだ!
ということでかっちゃんを信用していない訳ではないのだが、こっそりミミズも持参している。
みんなは釣りをする前に川虫を捕っているが、私は川虫がイヤなのでまずはミミズでいくことにする。
更に、秘密兵器としてゴム製の川虫も持ってきている。
これだったら大丈夫だ!
ほんと、川虫がもうちょっと気持ち悪くなかったらいいのだが。。。

それじゃあ、はじめー!
やっと釣り開始だ。でもそこはもうテン場の目の前からすでにポイントだらけだ。
今回は4人で行ったのだがポイントに困ることはない。
すごい川だ。若干木が覆い被さっている場所もあるが釣れないということもない。
私は提灯釣り派ではないのでこういう場所はちょっと不利だ。
でも開けている場所もかなりあるのでほんと、渓相は素晴らしい!
みみずさんをさくさくつけて、まず1投!
2投、・・・3投!・・・、目印が止まった!合わせをくれてやると、掛かった!
私の竿が柔らかいせいもあるが、水中でモゴモゴと暴れている。岩魚さんだ。
やりとりを楽しみながらファースト岩魚さんをゲットした。
普段なら迷わずキープになるサイズだったが、かっちゃんの「ここは岩魚の楽園」という
言葉を信じてその岩魚さんを逃がしてあげた。

↑ 更にミミズでも ↑

↑ しかーし、川虫だとこれが一発で ↑

↑ 釣れたポイント 久々の動画あり! ↑
みみずでも釣れた事をかっちゃんに報告しようと上流に歩いていくと、かっちゃんもノリさんも岩魚を上げていた。見ると立派な岩魚さんだ。
かっちゃんはここでの大物に慣れているせいか、平然と釣っている。
ノリさんも大原さんもそうだが、皆堅めの竿で岩魚さんをごぼう抜きにしている。
ちょっと言い過ぎだが、カツオの1本釣りのようだ。
かかった瞬間、ドリィヤー!って引っこ抜く、職漁師のようでなんだかかっこいい。
そんなかっちゃんにみみずでも釣れたことを報告し、上流へ進んだ。
更にミミズでもう1匹追加し、次はゴムの川虫で釣ることにした。
針に付けてはみたものの、このゴム川虫、いかんせん完成度が低い。
こんなんで釣れるのか??と思ってしまう。だいたい、この川虫は何の川虫なんだ?
キンパク?オニチョロ??それともヤゴ???
何の川虫なんだろう?まあ、釣れれば何でもいいのだが。
というわけで、ゴム川虫を付けてポイントに投入。
2〜3投したらアタリがあった。でも掛からない。食いが浅いのか?
もう1投、でもアタリだけ。
ん〜、ゴム川虫じゃやっぱりダメか?
そう思ってもう1投。観念したのか、とうとう針がかり。
サイズはいまいちだが、これでゴム製品でも岩魚が釣れることがわかった。
化学の力 vs 自然の力

↑ ヤマトさんと私 ↑

↑ 綺麗なヤマトイワナだこと ↑

↑ この大きさが最低ラインだ ↑

↑ 釣れたポイント 川が澄んでいる ↑
と気をよくして皆を見てみると、もー、バンバン釣っている!!!
私の比ではない!ヤベー!
しかもサイズはいい型ぞろいだ!
うぅっ、、、これが川虫の力か???!!!
羨ましすぎる。。。どうしようどうしよう、川虫を使うか使わないかどうしよう?
とそんな事を考えていると、かっちゃんが私にオニチョロを付けてくれて「これでやってみなよ!」
と笑顔で言う。よっ兄貴、かっこいいぜ!
かっちゃんは平気な顔でオニチョロをつかみ私の針にサクッ、と付けた。
オニチョロは針につけられる間じゅう足をバタバタさせて暴れている。。。
あーっ、これはちょっとキツイなー。。。
と思いながらも今回はかっちゃんがオニチョロをつけてくれたので大丈夫!
つけてもらった私は意気揚々とみんなを追い越し川の最前線へ。
気合い充分で「どりゃーっ!」とオニチョロをポイントに投入。
オニチョロが水の中に入って30センチも流れないうちに目印が止まっている。。。!
「ん、んんっ?」
水の流れで目印が止まるような場所でもあったので、どうしようかな?
とも思ったがかっちゃんの付けてくれたオニチョロを信じて、あわせてみた。
「うぉーーーーっ!」
掛かってる!しかも重たい!今まで釣ったのより全然デカイ!
私の竿は柔らかめなのでこんな時は大変だ。全然魚が上がってこないのだ。
寄ってもこない。ただ、この竿はこれが楽しいのだ!
魚とのやりとりが出来る。まあ、岩魚さんとしてはやりとりなんかしてる場合ではない。
やられてしまうので。
無理には引っこ抜けないので魚を下流へ下らせない、岩の隙間に潜り込ませない、ということに注意しながらだんだん弱らせこちらに寄せてくる。
そして、「捕ったどーーっ!」大きくて綺麗なヤマトイワナさんだった。

というよりも驚いたのは川虫の力だ。
1発だ!というか、30センチだ!
釣れるということはわかっていたが、ここまで釣れるとは。。。
改めて川虫の力を実感してしまった。
たいした腕は持っていないのだが、この釣れ方は腕でカバーしきれるものではない。
しかも、どうやら私は岩魚釣りはあんまりうまくない。。。


しょうがない。。。

↑ ジャンプしてエサを食った ↑

↑ 白泡から飛び出した! ↑


川虫捕るか。。。


ということでタモ網を川に入れ、ガサゴソガサゴソ川虫取りだ。
いつの頃以来だろうか、川虫を捕るなんて。早く川虫を捕って岩魚を釣りたい気持ちと気持ち悪いので川虫がタモ網に入っては困る、という気持ちが入り交じる。
川虫が網に入って欲しいけど、入って欲しくない。
そんなバカなことを考えながら石をひっくり返して網の中を見てみると、一気に10匹くらい川虫が取れてしまった。。。
幸い、オニチョロはその中におらずキンパクだけだったので全キンパクを何とかエサ箱に納める。ふーーっ。
その後は強敵のオニチョロも取れたがオニチョロはピンセットでつまんでエサ箱に。
その他の川虫も捕れ、エサは準備オッケー!!!
さあ行くぞ!と竿を持った時、


「パッキィーーーン!」と乾いた音がした。


「 サ ☆ オ ☆ ガ ☆ オ ☆ レ ☆ タ ・・・・・」


あっけないくらい簡単に折れてしまった。。。
今までの人生で竿を折ってしまったことはないのに。。。
なんでこんな肝心な時に。。。
しかも川虫も捕ってこれから岩魚をバシバシ釣ろうって時に。。。
明日もあるっていうのに。。。
私の心も折れそうだった。

私の竿は3段階に長さを変えられる。
その時は、竿が1番短くなる場所にセットし使っていた。
そして折れたのは下から2節目、全開に伸ばして使った場合の4節目だ。
まあ、穂先が折れた訳ではないので幸いまだ使えそうだ。
ただ、竿が短すぎだ。。。
鯉なんかを釣る子供釣り堀とかで使ってそうな長さになってしまった。。。
竿を折る現場を目撃してしまったノリさんが「テン場に戻れば予備竿あるけどどうする??」
と言われたが取りあえずまだ使えそうだし、この短い竿で釣ってみることにした。

気を取り直して仕掛けを短くし、川虫(キンパク)をなんとか付けてポイントに流すとさすが川虫、またもや1発で掛かった。
竿はさすがに使いにくくはあるが何とかなっている。折れて短くなったことで逆に柔らかさがなくなり、ふんばりが効くようになった気がする。
不幸中の幸いとでも思っておこう。
実際には不幸なのだから。

↑ こいつのせいだ。。。 ↑
その後も岩魚たちはバシバシ釣れ続けた。
特にかっちゃんとノリさんには。大原さんはすでにテン場に戻っていろいろ準備してくれている。ありがたい。
私はいまいちアタリの取り方やあわせ方、流すポイントがわかっていなかったみたいで2人の半分くらいしか釣れていない。
岩魚に関してはまだまだ勉強が必要なようだ。
ただ、私の名誉の為にひとつだけ言い訳をしておくと、竿が折れて、若干心も折れたので。
ということも付け加えておく。
17時で1日目は納竿としテン場まで戻った。
テン場に戻ると大原さんが火を熾してくれていた。今回はウェーダーではないので足が、ズボンがビチャビチャだ。気持ち悪いのですぐに着替えてちょっとだけたき火で暖まる。ゆっくりしてはいられない。暗くなる前に夕食の準備だ!
【本日のメニュー】
・岩魚の塩焼き
・岩魚の唐揚げ
・岩魚のチラシ
・岩魚の握り
・岩魚の骨酒
という岩魚のフルコースだ。
はっきし言ってこんなに岩魚を食べたことはない。というか岩魚自体あまり釣ったことがないのでそんなに食べたことがないのだ。

↑ 料理長はひたすら岩魚を捌く ↑

↑ ナイフで器用に捌く ↑
料理長のかっちゃんは岩魚を器用におろしてくれた。
ぺろーんと皮をむき、シャっと3枚におろす。
私は一応、調理師の免許を持っているのだが、こんなことは出来ない。
出来ることといったら、塩焼き用の岩魚を串に刺すことくらいだ。
まあ、これもかっちゃんにやり方を教えてもらったのだが。。。
塩焼き用の岩魚が大量に出来上がった。

とここで料理長のかっちゃんに、生きの良い刺身用の岩魚を釣ってこいと命じられた
ノリさんが型のいい岩魚を釣ってきた。
かっちゃんはノリさんから岩魚を受け取り、おもむろに捌きだす。
おもむろに捌かれた岩魚は生きたまま腹を出され、皮を剥かれ、頭に来たのか、皮を剥かれても動いていた。すごい生命力だ。
岩魚さん、いただきます!
日が落ちると急激に寒くなった。ここは昨日のテン場より標高は高い。=寒いだ。
着られるものは全て着込んでみたがズボンが薄いのが1枚しかないので辛かった。
でも、そこまで考えが及ばない自分が悪いのだ。あとはお酒の力に頼るしかない!

辺りも暗くなり、なんとか夕食の準備が整った。
1回目の岩魚の塩焼きも焼き上がったところで「かんぱーい!」
ノリさんが担いできてくれたビールをクイクイって飲む。
寒いけど美味ーい!
塩焼きも美味ーい!

↑ 塩焼き準備完了!! ↑

↑ 煙いが最高に美味い! ↑
そして料理長が捌いた岩魚の刺身も食べてみた。
川魚の生魚は食べたことがなかったので、実はちょっと恐る恐るだったのだがこれがまた美味かった!ビックリするくらい美味い!
食べた感じはアジの刺身のような感じだがアジより断然う・ま・い!
脂も乗っていて最高だ。

唐揚げは揚げたてを食べさせてくれ、こちらもまた、う・ま・い!

あとは骨酒で身体を温めるばかりだ。
なかなか焼けてくれなかった骨酒用の岩魚と刺身になった岩魚の骨が焼けて、暖められた日本酒に投入された。
待つこと数分、岩魚から何かが出てきていい感じになり、ノリさんから飲んで良し!との許しが出た。
コッフェルに注いでもらい、一口飲むと、これがまた、う・ま・い!
し暖まる。今まで寒くてガタガタしていたのだが、やっと調子が出てきた。
刺身、唐揚げ、塩焼きをつまみに幸せな気分になった。
皆それぞれ幸せな気分になり、大原さん、かっちゃん、そして私という順で大酒飲みのノリさんを残して寝てしまった。
疲れていたせいか、いつもはこんなにすぐに寝ることはないのだが、やはり疲れていたのだろう。
宴会場からテントに入って起きるまでの記憶がない。

普段から修行を欠かさないノリさんはいろんな気配に敏感らしい。その夜もテントの周りにシカさんが来たらしい。鳴き声を聞いてわかったとのことだがそれまではさすがのノリさんも熊じゃないかと心配したらしい。私はぐっすり寝ていたのでそんなことは全く知らず、心地よい山の朝を迎えられた。知らぬが仏ってなもんだ。
とにかく熊じゃなくってよかった。

↑ 刺身 & 骨酒 ↑

   【 8月29日 】

翌日も天気は快晴だ。夜はあんなに寒かったのに陽の光にあたるとすぐに身体が温まる。
実は昨日の宴会で用意した岩魚チラシ用の寿司飯が大量に余っていた。
かっちゃんがはんごうの限界を超える6合炊きを実施したからだ。
私は酒が入ると全然食べられなくなってしまう。
みんなもあんまり食べなかったようで4合は軽く残っていた。
しかしこれが一晩おいてちょうど良く味がなじんでうまかった。
味噌汁と寿司飯で朝食、そして山でのコーヒーでしめた。
山で飲むコーヒーはなぜにこんなに美味いのか?
次回はドリップ式を持っていこう。

で今日もキャンプを楽しみにきたのではない!釣りをしに来たのだ!
ということで釣りを始める。というか川虫取りをだ。
私も今回ばかりは川虫を使うことを容認せざるを得ない。
まあ、昨日からやってだいぶ慣れてきたので気持ち悪さは半減している。
ただ、オニチョロはやっぱりダメだ。
取れたらまた誰かに付けてもらおう。
この日は前日に釣りをやめたポイントから釣ろうということで上流にサクサク歩き川虫取りを始めた。
が、みんななかなか川虫が取れず苦戦中だ。
まあ、なんとか川虫を捕り、釣りを開始した。

↑ ガンガンに引くね〜 ↑

↑ 釣れたポイント ↑
昨日に引き続き、この川は凄い!
みんなバシバシ岩魚が釣れている。岩魚がかかる度、ゴボウ抜きだ!
こんなに釣れるのであれば釣りというより漁だ。
「イワナ漁」。。。そんなの聞いたこともない。
しかも響きが微妙に格好悪い。「イワナ爆釣」ということにしよう。
ほんと、イワナが爆釣だ。

が、そんな中、私は爆釣という訳にはいかない。
イワナのいるポイントと合わせのタイミングが悪いようだ。
よく釣りの教本にはイワナは1呼吸おいてから合わせる。なんて書いてあるがほんとにそうらしい。私はいつものアマゴのタイミングに慣れてしまい、アタリがあるとビシッっと合わせてしまう。
そうすると魚がかからないのだ。でも身体が反応して合わせてしまう。
さすがに何回か合わせそこなうといくらここの魚がすれていないといってもエサに反応してくれなくなってしまう。
その繰り返しで全然数が伸びない。しかも昨日もあったことなのだが、竿が柔らかいのでイワナのパワーに負けて不本意にも岩の隙間に潜り込まれてしまうのだ。
まさに岩魚だ。いったん潜り込んだ岩魚はいくら引っ張っても隙間からは出てきてくれない。
しょうがないので糸を引っ張って出そうとするがやっぱり糸が切れる。。。
そんなことが3回くらいあった。きっとそこそこ大きいヤツらなんだろう。
来年は堅めの竿でごぼう抜きにしてやる!
そんな中、かなりの好ポイントがちょうど私の番になった。
1メートルくらいの落ち込みだ。いかにも大物がいそうな場所である。
ここは私も慎重に、と思いオモリを追加し、どーんと深いところに川虫を入れてやった。
後ろの3人は間違いなく釣れてくるであろう大物を確信し私がその大物を釣るのを写真に納める準備までしている。
ここはセンター長のわたくしが、みんなを代表して大物を釣らなければならない!
重大な任務だ。

そんな責任を感じ、手元では追加したオモリが敏感に伝えてくれるイワナさんのアタリを感じる。はずであったのだがいくら流してみてもアタリがない。。。
こんな大事な時に!みんなももうこないと思ったようでカメラをしまってしまった。
・・・なんとも頼りないセンター長だ。。。
と思ったその時、アタリがあって合わせてみるとやっと掛かってくれた。
でも小さい、でもちょっとほっとする。
なんとかかんとか予算を達成したときのようだ。
最低限の仕事は出来た、といったことろだ。大原さんからは「プレッシャーに強いね」
なんて褒められてしまった。
本当はデカイ奴をかっこよく釣りたかったんだけどな。
それにはもうちょっとイワナの釣り方を勉強しなくては。。。

↑ このポイントで撮影会が・・・ ↑

↑ なんとか釣れたが・・・ ↑

↑ 太ってるね、腹がぱんぱんだ、メタボリックか? ↑

↑ 釣れたポイント ↑
釣り上がっていくうちに川虫の在庫も切れてしまい、みんなは毛鉤に切り替えた。
昨日より上流のこの付近ではもう川虫の季節は終わってしまったのか、私が一生懸命川虫をとろうとしても全然タモに入ってくれない。
反面、毛鉤に切り替えたみんなは更に絶好調だ!
提灯テンカラでイワナさん達をどんどん釣っている。毛鉤を落とす度に釣れているので見ているだけでも面白い。
目の前で浮いている毛鉤をバッシャバッシャくわえていく。
もの凄い活性の高さだ!おまけにエサ釣りをしている私の仕掛けの目印にアタックしてくる始末だ。。。。私も毛鉤は持参してはいたのだが、あいにくなことに竿が短くなってしまいポイントまで毛鉤を落とすことが出来ない。テンカラのラインも持ってないのでしょうがない。
川虫の嫌いな私がひとりだけ、川虫で釣っている。。。
おかしな構図になっいる。でも仕方ない。竿を折ったのはこの私なのだから。
そんなこんなで川虫で釣りをしていたが、とうとう私の川虫も最後の1匹となってしまった。
最後のほうは既にキンパクではなくヒラタしか捕れなかったのでヒラタで釣っていた。
このヒラタという川虫は柔らかい。困ったことに柔らかいのだ。
合わせるとどこかが取れてしまったり、全部取れてしまったり。
そんなヒラタを好ポイントに投入した。何投目かにアタリがあって思わずいつものように合わせてしまった。上げてみるとやっぱりエサがない。。。
あーーっ、と思っていると見ていてくれたノリさんが2センチくらいある大きなアリを付けてくれた。
アリと言えば「マタギ式点釣り法」を思い出してしまうが、昨日捌いた魚の胃袋にはアリっぽいのがたくさんはいっていた。これは期待できる!
ノリさんの好意にも報いるために「釣れてくれ!」ということでアリさんを投入。
そしたらきましたよ。「どぉーん!」と。
今回は合わせも必要ないくらいにアリさんに食らい付いたみたいだ。
しかもなかなかの大物であがってこない。岩の隙間に逃げ込もうとしているので、そうはさせるかと
折れて硬くなった竿で抵抗を阻止する。
弱らせてから寄せてタモでキャッチする余裕はないのでちょっと下流に下りかけたところをすくい取った。アリンコパワー恐るべし。
今度もう一度真剣にアリンコ毛鉤を作ってみようかな。

↑ 最高に楽しい、こんなのが簡単にかかる ↑

↑ 釣れたポイント ↑

↑ こんな状態でも釣れる ↑
アリンコに気をよくした単純な私はちょうどよく私の前にいたアリンコを捕まえて針に付けてやった。
このアリンコは意外と大きく、結構噛みついてくる。川虫よりずっと凶暴だ。
でも川虫よりは平気だ。こんどからアリも使ってみよう。エサのレパートリーが増えた。
そしてどうやらその付けたアリンコを使う機会はあと1ポイントのみのようだ。
上流でみんなが竿をたたみだした。
最後のポイントにアリンコを投入。さっきみたいに1発ではなかったがアタリがきた!
がまたいつものように合わせてしまった。。。
案の定、アリンコは取れてしまった。。。イワナも釣れなかった。。。

とここで私も納竿となった。
キープした分のエラと内蔵を出してからテン場へと戻った。

↑ ぱっと見、ホッケにも見える ↑

↑ アリンコで釣れた場所 ↑
テン場に戻ってから簡単な昼食をとり、荷物をまとめ山を下るのだが、ここで気を付けなければ
いけない、リュックに荷物を詰めるときは「重たいものは背中に近い場所に!」だ。
今回は失敗してはいけない、5時間もの歩きが待っているのだ。
2リットルの酒パックは飲んでしまったのでなくなったとはいえ、かわりに疲労が身体の中に
たまっているのだ。でも来てしまったのだから帰るしかないのだ。

ということで荷物をまとめ、帰路につく。
でも帰路と言ってもすごい帰路だ。帰路にかかる時間の半分以上が歩きなのだから。
文句を言ってもしょうがないので、テクテク歩いていると、とうとう出る物が出てしまった。
2日間我慢していたウンコ、ではない。

「熊」が出た!

出たといっても熊のほうがこっちに驚いて逃げていったのだが。
先頭を歩いていた大原さんの3メートルくらい先の藪がガサガサいって何か動物が逃げるのが
わかった。まさか熊だとは思っていなかったが、川沿いを逃げる姿をみることができた
ノリさんとかっちゃんの話では無茶苦茶足は速いみたいだ。とても人間の走るスピードでは
かなわないようだ。みなさん、熊にあっても逃げてはいけない。
そういえば、私のリュックに付いていた熊除けの鈴の効果はあったのだろうか???
前方3メートルで除けてくれたことは事実だが。。。
それから先はみな、先頭はちょっとイヤみたいで譲り合いの気持ちが生まれたのは言うまでもない。

そんなこんなでなんとか車止めにたどり着き、みんなと別れ自宅にもたどり着いた。
でも、遅くなってしまった。夜の12時近くなってしまった。
行き先もちゃんと伝えず、帰り時間も適当な事を言って出てきてしまった私が心配していた
奥さんに怒られたことは言うまでもない。。。

みなさん、釣行は計画的に!

↑ また行きましょ!! ↑ ↑
今回の釣行を振り返ってみると、ほんとに楽しかった。
仲間、渓泊まり、ヤマトイワナ、生イワナ、苦行、そして爆釣。
すべてが初めてづくしだった。辛いけど楽しかった。

かっちゃんの言うとおり、まさにここは「イワナの楽園」だ。

そして「オレ達の楽園」でもある。

かっちゃんのレポートへ


大橋☆魚センターとは静岡の渓流釣り情報を提供するサイトです。安倍川、藁科川をメインに釣場の紹介を実名で行います。
魚の釣れたポイントも動画で紹介します。実はあなたの渓流釣りを応援するサイトなのです。

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